起業をする上で大切なことは、いまの自分に何ができるのかを考えることです。明日の飯と今日の飯をしっかり区別し、いま身につけている実力で今日の飯を食べる一方、時間を効率的に使って、将来の夢を実現するための実力を身につけ、それを明日の飯の種につなげるのです。いまの現実と未来の夢を混同すると起業はなかなか成功しません。熱い心と冷静な頭が必要です。
◎自分自身の過去・現在
起業を考えているほとんどの方が、過去の経験をもとに、どのような商売が成功しそうか判断します。しかし、過去のキャリヤがまれなものであるケースもありますし、大看板の下に勤めたのちに独立する場合には、これまでのキャリヤが自分の実力だといえるかどうか考えなくてはいけません。
キャリアがあることは大変有利なことですが、時代の進展の速さから、キャリアが足を引っ張るケースもありなす。また、学生の方で起業を考えている場合は、文字どおりキャリアがありません。
この場合はキャリアを身につけるというよりも,起業によって経験する事柄について学習していく気持ちが重要です。キャリアを生かして成功された社長もいれば、キャリアに翻弄されている社長もいます。成功している社長に共通することは、キャリアに甘んじず、謙虚に学ぶ姿勢を持っていることです。
「素直さ・謙虚さ・勉強好き」がキャリアを生かすのです。
◎自分自身の棚卸し
自分自身の特徴とは何かを知っている人は、強いものです。なかには、自分はトップの器ではなく、組織人や番頭さん的存在だと考える方も多くいます。そうした方が自ら起業をする上では多少の逆風があるかもしれません。しかい、人にはそれぞれ他人にない素晴らしい能力・知識・技能がある場合が多いのです。自分自身を内省することによってそうした能力に気づくことが大切です。
起業を決意された方は、ぜひとも自分自身の「棚卸し」をしてください。
◎未来のキャリア創造
未来のキャリア創造とは、過去の知識・経験を生かしつつ、独立したあとのキャリアをどう発展させるかということです。独立する場合、人はまず過去の成功体験を踏み台にスタートします。営業であれば、いままでのノウハウや人脈です。
終身雇用制度に守られていた時代は右肩上がりの経済でしたから、それに乗るために「いままでの~」が大事でした。しかしこれからは、未来志向の考え方のもとに、同じ考えを持つ人が集まっていく時代です。過去のキャリアにとらわれず、未来を創造しながら,現在進行形でのキャリアをつくっていくことが大切です。











