戦争における戦闘機の数と戦闘の結果がもたらす被害について研究したランチェスターの第1の法則(一騎打ちの法則)を紹介します。二者間の戦いにおいては、武器の性能と腕前が同じであれば、兵力の大きいほうが勝つという法則です。たとえば、A軍とB軍の兵力が5対3で、双方1対1で戦えば、結果は5-3=2となり、兵力の大きいA軍が勝ちます。
◎ネットワークビジネスとは
起業の成功率を高める方法のひとつにマルチレベルマーケティング(MLM=Multi-level marketing)システムがあります。MLMシステムは、ネットワークビジネス、あるいはリレーションビジネス、組織販売などとも呼ばれ、パーソナル・コミュニケーション(口コミ)による無店舗方式で商品が普及していくという仕組みになっています。
このシステムを活用してビジネスを起こすためには、単に商品の消費者=愛用者としてではなく、ディストリビューター(販売員)としての権利を得る必要があります。ディストリビューターは、商品をディストリビューター価格(割引価格)で仕入れ、これを販売するとともに、新たに希望者がいればディストリビューターとして勧誘する、リクルート活動(スポンサー活動)を行います。
◎仕組み
通常、商品はメーカーから卸売業者、そして小売業者、最後に消費者へと流通していきますが、MLMシステムでは、消費者間の情報流通をベースとし、メーカーから直接、消費者に商品が流れます。この流通の簡素化により中間業者に支払うべきマージンや、運賃、広告媒体に支払うべき広告宣伝費などが節減できます。この仕組みがディストリビューター=消費者に利益をもたらし、より合理的な小売価格の設定や商品流通への貢献度に応じたロイヤルティ報酬(インセンティブボーナス)に反映されます。
◎選択基準
MLMシステムは起業の上で投資金額が少なく、リスクが少ないのですが、フランチャイズシステムと同様に、どのようなMLMを選択するかが重要です。優良MLMを見分けるためのチェックポイントは、次の5つです。
【商品】商品の愛用者として他に自信を持ってすすめられる、高品質の商品であることが最低条件です。
【会社】ビジネスを長く支え得る財務的基盤を持っていることが必要です。また、外国企業の場合には、日本法人、日本支社などがあり、日本におけるビジネス基盤が確立されていることが重要です。
【報酬】ノウハウを持たない者が起業した場合であっても、通常の営業活動によってビジネスとして成立し得る収入プランになっているか、ノルマのような無理な活動を強いるプランでないかを確認します。
【支援】ディストリビューターの活動を支援するバックアップ体制のあることが重要です。とくに、ミーティングや説明会の開催、販促物の完備などがポイントになります。ディストリビューター間の情報交流など、サポート体制の有無も重要です。
【社会的責任】特定商取引法の法令遵守への配慮など、社会的責任を意識しているかどうか確認します。とくに、MLMシステムは特定商取引法のなかに定義される「連鎖販売取引」と混同されることが少なくないため、さまざまな行為がこの法律の規制下で行われることになります。起業の際には特定商取引法の存在とともに、①事実と異なること、誇大な表現を使った勧誘の禁止、②収入が確実であると誤解されるような表現の禁止、③クーリングオフについての告知義務、④執拗に相手につきまとい、加入を強制することの禁止、⑤ディストリビューター資格維持のための更新料などの明記、といったことを書面で明示していることが最低条件になります。











