起業

 ナンバーワンと対比される言葉にオンリーワンがあります。どちらがよいかは人それぞれであり、考え方が異なるところかもしれません。

 ただし、起業を目指す方は、まずナンバーワンよりも「ニッチ(すきま)」を考慮して、オンリーワンを目指したほうが成功に近づけるようです。成功体験を積み重ね、結果としてナンバーワンになっている方もいます。

 「オンリーワン」という言葉からどのようなことをイメージされるでしょうか。おそらく「この世にひとつ」のものとお考えになられる方が多いことでしょう。その場合、誰もがそのものだけをオンリーワンだと認識しているのではないかと思います。

 しかしビジネスの世界では、『この世にひとつ』のものだけが「オンリーワン」と呼ばれているわけではないのです。

 オンリーワンを決定するキーワードは3つあります。1つ目は「ターゲット」、2つ目は「取り扱う商品・サービス」、3つ目は「収益性」です。この組み合わせによって、あなたも立派な「オンリーワン」をつくることができます。

ターゲット

「ターゲット」とは、ひと言でいえば「誰に」ということです。ここでのポイントは「絞り込み」です。具体的には、小学5年生の男子児童、旅行好きのOL、子どもがいる主婦、30歳代のサラリーマン、などのようになります。絞り込みは少しでも具体的なほうがイメージしやすくなり、反対に「誰にでも」ということでは、失敗する可能性が高くなります。

取り扱う商品・サービス

「取り扱う商品・サービス」とは、文字どおりターゲットに提供する商品・サービスのことです。ここでのポイントは「差別化」です。携帯電話は高機能化して、パソコンやテレビの機能を備えているものが一般的になってきていますが、一方で一部のメーカーは、「純粋な電話機」の機能しかないものを製造しています。世の中には、電話とメールの機能だけしか必要のない人がいるというマーケティングの結果、できた商品です。

収益性

 3つのなかでもっとも重要なのが収益性です。ターゲットを絞り込むのはいいのですが、数人のために商品・サービスを提供していては「利益」を出すことは困難でしょう。もちろん提供した商品がひとつ100万円で販売できて、原価を抑え、1週間くらいで完成するなら話は別ですが・・・。よほどの高付加価値商品は別にして、いくらで提供すれば顧客から支持されるのか、いくらなら提供可能なのか・・・などを十分に考えてください。要するに、慎重なマーケティングが重要になってくるのです。時間を惜しまず戦略を練ることが大事です。

オンリーワンの真意

 以上の考察からまとめると、「オンリーワン」とは次のようになります。

 「オンリーワンとは、ある一定のターゲットに対して企業が提供している商品・サービスを、ターゲットが、オンリーワンであると認識してくれること」となります。

 ターゲットが「認識」してくれないとダメなのです。企業が勝手にうちの商品・サービスは「オンリーワンだ」と思っているだけではダメなのです。失敗例には、先端技術を活用して素晴らしい製品を提供しているのに売れない、というようなケースがあります。その理由の多くは、まさにこのことが原因といっていいでしょう。 

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