起業

 心の枠組みを変えるということは、大変なことです。経営者は孤独と戦っています。しかも、成功するより失敗するケースのほうがはるかに多いのです。しかし失敗をしたときこそ飛躍のチャンスであり、夢に向かって感謝の気持ちを忘れず行動しましょう。成功した経営者はみな心が広く、人間として成長している人です。心の成長なくして経営の成功はありません。

 起業して順調にいっている人もいれば、一生懸命努力しているのに報われないとこぼす人もいます。方法や手順を変えたり、ふとしたきっかけで変化が起こる場合もありますが、もっと根本的なこととして、心の枠組みについて考えることが重要ではないでしょうか。

先祖を大事に

 先祖を大事にすることは、本当に大事なことであると思います。なぜかといえば、起業をするということは人生にとっての一大事です。同時に経営者はいろいろな悩みを抱えています。人に相談できない悩みもたくさんあるはずです。その悩みを先祖を供養しながら尋ねてみる(祈りを捧げる)のです。心が穏やかになり、怒っていた気持ちが鎮まり、後ろ向きだった自分が少しずつ変わっていきます。輪廻転生ではありませんが、先祖がいまのあなたを応援しているのだと考える方は多いようです。大事なことですね。

夢の現実に向けて諦めない

 夢と計画の違いは何でしょうか。計画は、失敗に気づいてから修正すればよいのです。日常業務でいえば、計画し、行動し、結果を検討し、対策を講ずることです。よく見かけるタイプに、最初は壮大な夢を持って起業しながら、日常に埋没していくケースがあります。この人はどうしてしまったのでしょうか。おそらく「夢の実現」という言葉を忘れてしまったのではないでしょうか。人生は一回かぎりです。自ら立てた夢の実現を諦めないような、心の枠組みが大切です。

つねに感謝の気持ちを忘れない

 心の枠組みを変えるということは、自分中心のものの考え方を捨てて、人のため、世のためという立場からものを考えるようになるということです。ビジネスに成功しょうがしまいが、その行為は、一つひとつに意味があることなのです。人脈に感謝、社員に感謝、家族に感謝、そして先祖に感謝。つねに感謝の気持ちを忘れないで行動しましょう。

たらいの水のたとえ

 さらに経営者の心がけとしてよくいわれるのが、たらいの水のたとえです。どうやったら自分の前にある水、たらいの手前の水位が高くなるかです。まずたらいに水を入れて、手前にかき寄せると、たしかに手前の水位は上がりますが、少しでも手を休めると水位は下がってしまいます。もうひとつの方法は、たらいの向こう側に水を押し出す方法です。こうすると最初は手前の水位は下がりますが、やがて向こう側から反射してきた水で水位は高くなります。三つ目の方法は、たらいに新たな水を注ぐという方法です。こうすると何も手をかけなくても手前も向こうも水位が上がります。自分中心の下策、顧客弟一の中策、自分と顧客の共存共栄の上策。経営者の心がどの策を取るかを決めるのです。

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