平成18年5月1日より新会社法が施行され、資本金が1円でも会社が設立できることになりました。昔の常識から考えると晴天のへきれきです。これからは誰でもが起業できる時代であり、右も左もみな社長、という時代になるかもしれません。ただし現実には、真の経営や会計を知らずして会社は維持できません。
◎資本金の意味
資本金とは、人間でたとえれば心臓の役割をするものといっても過言ではありません。いままでは、有限会社をつくるのに最低300万円、株式会社をつくるのに最低1000万円が必要でした。しかし、いまでは1円で会社がつくれるのです。では資本金1円で何が活動できるのかといえば、答えはノーです。資本金がゼロに等しい場合は、会社としての体裁が整っただけで、すぐに借入をしないと倒産してしまうかもしれません。これまでは、最低限必要な資本金が決められていましたがこれからはしっかりとした事業計画をつくり最低限いくらの資本金が必要かを、自ら考えなければならないのです。
◎1円会社は社会に受け入れられるか
新会社法では、資本金1円での会社設立も認めていますが、実際には1円会社の数はあまり多くありません。基本的に会社は、将来にわったての持続可能性が求め求められているのです。もし過少資本のために会社の存続が危ぶまれる事態になれば、金融機関の融資審査や取引先との契約において、思わぬデメリットが生まれる可能性があります。これかからの経営者は、会社設立に際し、まず最初の仕事として持続可能な会社づくりに必要な資本金はいったいいくらになるのかを冷静に判断しなければなりません。そして選択(意思決定)に対しては、自ら責任を負うということを肝に銘じておくべきです。
◎会計の質とは
会計の質という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。21世紀は経営における会計の質が試される時代だといっても過言ではないと思います。会計の質とは、企業をはかるメーターの効果性のことであり、会計の質の改善こそが名経営者へのプロローグなのです。中小企業が成長を遂げていくためには、最初が肝心です。資本金の妥当性も会計の質の向上にはかかせない要素です。経営者自身の経営判断を行う上でも、会計の質を向上させることが重要です。より少ないお金でどれだけ効率的、効果的、積極的な経営ができるかが、会社経営を行う上での重要な要点であることに、昔も今も変わりはありません。そのためには質の高い会計が不可欠なのです。











