仕入れは事業の基本中の基本です。つい販売をメインに考えがちですが、「利は元にあり」なのです。自社の都合で売りたいものを売るのではなく、お客さまが満足するものを提供する、という「お客さまの視点」から仕入れ活動を管理することが重要です。
◎押さえるポイント
■商品
①お客さまが本当に必要とする商品か、②品質、安全性、道徳など社会的に問題はないか、などです。
■タイミング
①お客さまがいつ欲するのか、②先回りして準備、提案する必要はあるか、③季節変動はあるか、などです。
■数量
①買いやすい数量か、②適正な在庫量を確保しているか、③発注方法は工夫しているか、などです。
■価格
①お客さまが満足し、かつ適正利益が確保できる価格設定ができているか、②絶えず仕入価格の見極めをしているか、③相見積りや取引条件の変更(たとえば掛取引をやめて現金決済にするなど)により価格引き下げを検討しているか、などです。
■仕入先の賢い選び方
どのような業者をパートナーとするかで、なかば事業の成否は決まります。次のような視点から十分慎重に選択することが大切です。
【経営姿勢】信頼関係を保ち継続的に取り引きするためには、経営理念や社会的信用、実績、業績の安定性、成長性をチェックする必要があります。
【商品力】現在の商品構成や市場の変化に敏感に対応できる企画・開発力、オリジナリティー、技術力があるか、他商品との差別化がはかれるか、などを確認します。
【営業力】安定した供給体制や納期の管理はできているか、販売店への営業支援力はあるか、社員の商品・技術知識やサービスの質はどうか、つねに役に立つ情報が提供されているか、などを自社の方針に合うかどうかという観点から確認します。
■仕入条件の確認
仕入先が決まったら、取り引きを開始する前に次のような諸条件を双方で決定しなければなりません。開業当初はどうしても力関係では弱くなります。一方的な条件を押し付けられることがあるかもしれませんが、はじめが肝心です。一度決めるとなかなか変更はできませんので、納得いくまで検討する必要があります。決定した条件は、後々のトラブル防止のために、取引約定書としてきちんと文書化しておくことをおすすめします。
【支払条件】信用力不足から掛取引に応じてもらえないことがありますが、「入りは早く、払いは遅く」という資金繰りの鉄則を考えると、支払サイト(いつ締めて何日後に支払うか)は相手が許すかぎり長くしたいものです。また。よほどの理由があれば別ですが、支払手形には手を出さないことが賢明です。
【仕入価格】双方が満足いく価格にすべきです。何でも値切ると共存共栄の関係は築けません。長い目で見ると損失になることが多いものです。
【割引、リベート】リベートは仕入先の支配力が強くなります。
【返品】商品の性質(ファッション、季節もの、ブームなど)や量(セールなど)により判断します。
【運賃、納品】運送費用の負担や発注から納品までの日数を確認します。











