大資本で大きく商売する。これもひとつの方法ですが、一般的には、たくさん資本を投入して商売を始めることは難しいのが実情です。通常、起業しようとする事業の産業には(まったく新しい産業分野であれば別ですが)、大資本を有する大企業が存在します。同時に、そのなかで中小零細企業も数多く存在し、生き残ってきちんと利益をあげている企業も多くあります。ではなぜそういう会社は、大企業に対抗できるのでしょうか。それは中小企業にも強みがあるからです。
◎敏捷性がある
第一は、何といっても小回りがきくことです。中小企業は顧客からの急な注文も何とかこなします。これは大企業にはなかなかできないことです。大企業はひとつの経営判断をするにもたくさんの手続きが必要となり、ついつい大回りをしがちです。
◎機動性がある
中小企業はいわばファミリービジネスですので、血縁関係はなくとも、社員は家族同様です。方針が決まればその方向に一気に進むことができますし、問題が発生しても会社全体が団結して対処できます。ひとつのスローガンを掲げればすぐに浸透し、意志の統一は大企業にはできない強力な推進力を生みます。
◎柔軟性がある
大企業は管理体制をしっかり確立しないと機能しません。しかし、中小企業は少人数ですので、十全な管理体制がなくても機能します。管理が柔軟だということは、何につけても柔軟な商取引ができるということです。このように中小企業は、取引相手にとって、大企業にはない特質をもった重要な存在として、なくてはならないものです。かゆいところに手が届く存在だということもできるでしょう。起業当初は、このことを生かしていけば、十分に大企業にも対抗し得るのです。画期的な商品を持たなくとも、ちょっとしたアイデアにより売り方を変えるだけでも、商売は成り立ちます。いまや巨大企業となった大企業も、はじめはゼロからのスタートでした。コンビニエンスストアも最初は1店舗から始まったのです。











