開業するにあたって、自己資金や身内を含む第三者からの借り入れだけで、開業資金を調達できる人は少ないでしょう。やはり金融機関からの借り入れに頼ることになります。しかし、民間の金融機関から融資を受けることは、よほどの条件が整っていないかぎり、難しいものと覚悟しなければなりません。融資する側から見れば、これから開業するあなたの実績はゼロ。事業の将来性や成功の可能性については未知数なのです。それでも何とか銀行融資を受けられる方法を考えてみましょう。
◎メインバンクを決める
個人事業主の場合は、信用金庫や信用組合に目を向けることをおすすめします。都市銀行・地方銀行に比べて、小さい企業を対象にしているだけに、渉外担当者の数も一般の銀行に比べれば多く、小回りがきき、比較的融資を受けやすいのです。
◎取引銀行との信頼関係を築く
銀行との信頼関係は、借りたお金を予定どおりに返す、毎月計画的に預金する、というところから生まれます。定期積金など、たとえ2万円、3万円でも毎月コンスタントに預金をします。公共料金や電話代など自動振替も、その銀行を使います。これらが信頼関係を築く上での実績となります。
◎融資担当者に開業計画をアピールする
最終的に融資を行うかどうかの判断は、担当者の判断にかかっています。接触する機会を多く持ち、事業に対する姿勢や将来性をアピールすることが大切です。そこで、金融機関の融資決定基準である「取引先の信用度リスト」のチェック項目を、頭に入れておくとよいでしょう。
【チェック項目】
□ 経営者の分析(経営に対する姿勢、先見力、熱意、人柄、健康状態など)
□ 企業財務分析
□ 企業の資金計画
□ 事業の見込み、将来性
□ 担保があるか
□ 資金の使途
【金融機関から融資を受けるときの注意点】
① 同じ住所に一定の年数(最低でも5年以上)すんでいるかどうか(該当しない
場合は、その理由)
② 現在の年収はいくらか
③ 現在ローンを抱えているか。あるとすれば、どういう理由で、どのくらいの残
高が残っているか。これまで返済が滞ったことがないか
④ 過去に不渡り手形を発行したことがないか
⑤ 担保はあるか
⑥ 経営者の経営に対する姿勢や先見力、熱意や健康状態はどうか
⑦ 経営者の人柄および能力はどうか
⑧ これから始める事業や商売の見込み・将来性はどうか
⑨ 資金の使途は何か
⑩ 事業計画や返済計画は明確になっているかどうか
【金融機関が貸し出しの際に重視している点】
1.審査項目でとくに重視している点
経営意欲 71.9%
実行力 55.6%
判断力 52.0%
経営知識 36.9%
2.銀行が経営者の資質を判断する材料
日々の経営者との面談 93.7%
経営方針や経営理念 78.3%
事業計画の進捗状況 71.0%
(「中小企業白書2005年版」より)











