会社はいくら赤字でも資金さえ回っていればつぶれません。そこに銀行借入、親会社、経営者、株主からの資金援助があれば、事業の運営上まったく問題はないのです。しかし、黒字の会社でも倒産することがあります。それは収入以上に支出があるときです。
多額の借り入れ返済と、急激な売り上げ増による売掛債権の増加によって、資金がショートする場合です。
企業を経営していると、売り上げが下がり、資金繰りが悪化することがあります。しかし売り上げが伸びているにもかかわらず、資金が不足する場合もあります。
では、どのような場合に資金不足が起きるのでしょうか。もともと資本金が足りない場合や放漫経営を除けば、主な理由としては次の5つに分類できます。
◎ 資金が不足する原因
■ 1利益の減少・・・利益は売り上げの減少や、コストの増加によって減少し、業績悪化が資金の不足を生みます。
■ 2売上債権の増加・・・売上金額自体は変わらなくても、現金で売り上げればすぐに現金化され、資金の流れを円滑にしますが、売りやすくするために掛売上(例=1ヵ月後の入金)とすれば、現金化が1ヶ月遅れます。このズレが増えれば資金の不足が生じます。
■ 3仕入債務の減少・・・仕入金額自体は変わらなくても、掛仕入(例=1ヶ月後の出金)とすれば、現金の支払いが1ヶ月遅れます。掛仕入で仕入れれば、資金の流れは円滑になりますが、仕入れやすくするために現金での仕入を増やせば、このズレが減少して資金の不足を生じます。
■ 4在庫の増加・・・お客さまの要望に応えるため、ついつい在庫を増加させてしまうことがありますが、在庫の増加は資金の固定化を招き、資金の不足を生じます。
■ 5その他の流動資産・流動負債の増減・・・使い道のはっきりしないものや経営者の個人的な出費で、仮払金や貸付金などの資産が増加することがあります。このような資産の増加は、資金の不足を生じます。また、手付け(前受金)をもらって仕事をする場合があります。
このような前受金が減少することによっても資金は減少します。企業は、取引先に支払ができなくなり、仕入がストップし、事業を続けることができなくなって倒産するのです。
決して赤字だからといって倒産するわけではありません。資金繰りが悪化した場合には、会社全体で各部署が一丸となって、下記の原因別に一つひとつの資金改善を行っていくことが必要です。











