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正味運転資金=流動資産―流動負債。正味運転資金は、1年以内に発生する見込みのある資金収支の残高を示すという意味合いを持っています。資金運用表の正味運転資金の増加は、その期にどれだけ実質的な資金が増加したかを示すものです。

また、正味運転資金が減少すると、すぐに資金繰りの悪化につながることにも注意してください。

 

資金計画にはいくつかの表があります。先に紹介した資金繰表は、資金の収入支出の状態を表にしたものなので、資金の過不足はわかっても、どうして不足が生じたか、どうして資金が余ったかという原因を示すことはできません。

そこで、会社の資金はどのように調達され、運用されているか。その調達と運用の長期・短期のバランスは適切かどうかなどを把握するために、資金運用表が使われます。

資金運用表の内容

資金運用表は、会社の期首と期末の2つの財政状態を表す貸借対照表の残高の差額をもとに作成していきます(スットク分析)。資金運用表は、次の3つの項目に分類されます。

■  1資金の源泉・・資金のおおもとは、利益です。この利益に、現金支出を伴わない費用と、借入金・資本金の増加を加えます。

■  2資金の使途

普通の経費は利益を計算する過程で差し引かれていますので、すでに「■1資金の源泉」に内包されています。しかし、固定資産の増加による支出や配当金などの利益処分項目は、■1の利益から支出される資金です。このような項目をここに加えます。

■  3正味運転資金が増減する原因

たとえば、買掛金が増えるということは、支払いをあとに回して資金を温存したことになり、資金の増加につながります。よって、流動資産および流動負債の増減をここに集計します。

財政状態のバランスがわかる

このような分類によって作成された資金運用表は、一定期間の財政状態を示したものです。一方、貸借対照表はある時点の財政状態を表します。つまり、資金運用表は期首と期末の財政状態の変化を示し、資金の調達・運用の変化を表にしたものなのです。

これをもとに、何が原因でお金が足りなかったのか、設備投資は長期借入金でまかなっているかどうかなど、会社全体の財政状態のバランスを知って経営をコントロールしていきます。

 

 

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