守る力はそれほどでもないが、攻める力が強い会社、それは創業間もない力のあるベンチャー企業です。逆に、攻める力は平均的な水準で、守る力が抜群の会社は、磐石な経営基盤の老舗企業です。
会社には攻めも守りも必要です。しかし、すべてが完璧という会社はありません。ですから自分の会社の強いところと弱いところをよく把握して経営することが大切です。
◎ 攻める力
会社には、「儲ける」という攻める力があります。あなたの会社は、どんなところがどのくらい強いでしょうか?これを明確にするには、経営分析をして、攻める力を調べます。ポイントは、①収益性、②生産性、③成長性の3つです。
この3つをひと言でまとめると、利益率が高く、1人あたりの稼ぐ額が大きく、それが毎年増加している、となります。実際、どうすればこの強さのレベルがわかるのでしょうか?それは、それぞれの分野について決算書の数字を分析し、得点をつけるとよいのです。すると、強いところと弱いところがわかります。
強い分野はより強くなり、弱い分野は改善します。その手法はさまざまですが、ヒントは以下のとおりです。
①取扱商品に魅力があるか。②無駄なコストをかけていないか。③営業マンの販売力は十分か。④事務間接費に無駄はないか。⑤販売費は効率よく使われているか。⑥1人あたりの売上高は標準以上か。⑦減少項目の原因分析はできているか、などです。
これらをチェックし、状況を改善することで、攻める力が強化されます。
◎ 守る力
会社は資金がなくなったら、たとえ利益が出ている会社でも倒産します。これが黒字倒産です。したがって、守る力は大変重要になってきます。守る力を見るポイントは、①安定性、②健全性、③資金性の3つです。
これらをまとめると、守る力の強い会社は、赤字になるにはまだ余裕があり、自己資本力が高く、資金の回転が効率的である、となります。
そこで、「守る力」を強くするためには、①損益分岐点売上高を引き下げる工夫をする。②付加価値と人件費のバランスをとる。③支払いと受け取り(回収)のバランスをとる。④自己資本を高めるために利益を出す(納税も伴う)。⑤必要な資産のみを購入し、遊休資産を持たないようにする。⑥少ない投資で売り上げを多くする。⑦借入金は最低限に抑える、といった対策が必要です。











