起業

そもそも管理というのは、ある対象物をあらかじめ決めた目標に向けて制御し、誘導していくことを指します。

風を上手に利用して目的地に向けて走るヨットのようなものが会社のあるべき姿であり、何もしないでただ風に流されている状態は、漂流しているといいます。したがって経営管理という言葉には、会社を漂流させてはいけないという意味が込められているのです。

 

大組織であれば、ピラミッドのような構造のトップに経営陣がいて、彼らが外部環境に応じて組織の方向性を決め、経営戦略を考えていきます。そしてその下に経営戦略に基づいて経営管理を行う中間管理職、さらにその下に業務管理を行う管理者、そして業務を行う社員がいます。大組織では、このように上から下への階層によって、それぞれの役割が割り当てられていますが、小規模経営では、これらを1人か数人でこなさなければなりません。

マネジメントとは

経営管理、すなわち経営のマネジメントとは、経営戦略のもとに、人、財源、商品、サービス、情報、時間、タイミングといった経営上の資源や要素を効果的に配分し、ある目標に向かって、会社を効率的に運営していくことを指します。

職業経験が少なかったり、管理職経験がなかったりすると、経営資源の全体を見わたすことが難しくなります。ですから経営者は、意識的にマネジメント能力をつけていくことが重要です。

マネジメントのプロセス

マネジメントのプロセスは、計画し、実行し、検証し、対策をとるという作業の繰り返しです。この一連の流れをサイクルのように繰り返していくことが大切で、計画しっぱなし、実行しっぱなしではいけません。短期的な業務でも、中・長期の業務でも、まず必ず達成目標を決めます。目標には期限と数値的な指標を含めることが必要で、漠然とした努力目標ではなく、生産や売り上げなどについて、具体的に達成度がわかるようにしておきます。

経営のメーター

そもそも経営に管理が必要なものがあるならば、経営の現状を知るメーターが必要になります。たとえば、車の運転席にスピードメーターや燃料計がなかったらどうなるでしょうか。車の速度を勘で測るのはなかなか難しいことですし、燃料計がなかったら、いつガス欠になってしまうかわかりません。

経営も同じなのです。よく訓練された経営者であれば、難しい指標を一切使わずに会社の状態を正確に把握し、目標に向けて会社を誘導していくことができます。しかしそれでも株主や取引先に対する説明責任を果たさなければならないとになると、たとえわかりきったことであっても、きちんと経営のメーターを読み取って、各種の数字を計算しなければなりません。

経営者の前には、必要最小限の経営指標が見やすく配置され、経営者はそれを見ながらたくみに操縦をしていくべきなのです。

管理のサイクル

この操縦という作業の実際が、計画、実行、検証、対策という一連のサイクルから成り立っています。たとえば車で交差点に入るとき、曲がった先でどこに車を持っていくかを考え、ハンドルの切りすぎを修正し、あらかじめ想定した位置に車が近づいているかを確かめ、という作業を繰り返すでしょう。経営もまったく同じように操縦=管理していくのです。

最近では、社員のやる気を上げようとしてアクセルを踏んでも効果がない、コストを下げようとしてブレーキを踏んでもうまくいかない、商品構成を変えようとしてハンドルを切るのに変わらない、と困っている会社をよく見かけます。これでは会社は漂流して座礁してしまうのも当然です。

 

 

 

 

 

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